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再生アルミが建材業界を変える ― 水平リサイクルによる持続可能な建築材料

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再生アルミが建材業界を変える ― 水平リサイクルによる持続可能な建築材料


当社、日本圧延工業が水平リサイクルに取り組んでいることに関連して今回は建材業界に注目してみました。

 

建材分野における再生アルミの重要性

建築業界は、脱炭素社会の実現に向けてCO₂削減と資源循環が大きなテーマとなっています。

その解決策のひとつが「再生アルミ」の積極的な利用です。

アルミニウムによる建材は軽量で加工性に優れ、サッシ・外壁パネル・屋根材・カーテンウォール・手摺りなど多岐の製品にわたって使用されています。再生アルミを活用することで、環境負荷を抑えながらも建材の機能性を維持できます。

 

再生アルミのメリット(建材分野)

  1. 圧倒的なCO削減効果

新地金からの製造に比べ、再生アルミは約97%のエネルギー削減を実現。

製造時の溶解工程データを分析することで、エネルギー効率を最適化できます。

建築物のLCA(ライフサイクルアセスメント)で大きな優位性を持ちます。

  1. 高耐久性とメンテナンス性

アルミは腐食に強く、建築物の長寿命化に貢献します。

再生時の成分管理データをもとに、不純物や合金元素のバランスを最適化することで、

再生材でも品質劣化がほとんどなく、新地金と同等の性能を発揮します。

  1. サーキュラーエコノミーへの対応

建築解体時に発生するアルミスクラップを再生し、再び建材として利用可能。

回収量・溶解量のデータ化により、トレーサビリティを高め、

これにより環境に良い、循環型建築資材の実現が可能になります。

 

▷水平リサイクルの活用事例

・アルミサッシ → 新たなアルミサッシ

・外壁材 → 新たな外壁パネル

・構造材 → 新たな建築用構造材

水平リサイクル技術により、再生アルミでも建築用の高品質を維持できます。


建材業界における課題と展望

・解体材の効率的な回収システムの構築

・不純物除去・合金制御技術のさらなる進化

・クローズドループの仕組みが確立

・再生材使用率による市場での差別化

今後は「どの程度再生アルミを使用しているか」が建築物の環境性能評価やブランド価値を左右すると考えられます。

 

まとめ

再生アルミはCO₂削減と資源循環に大きく貢献

・水平リサイクルにより建材としての高品質を維持可能

・建築認証やゼロエミッション化の流れにおいて必須素材へ

 

再生アルミは、建材業界にとってサステナブル建築の実現を支えることに必要なキーマテリアルです。

当社の取り組みについてはこちら

https://www.nichiatu.co.jp/media/alminium/a72




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