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絞り加工とは?インパクト加工とは?

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絞り加工とは?インパクト加工とは?

1、インパクト加工とは?

アルミ二ウムの特性の中でも一番優れているとされる展伸性を利用し、薄肉で深さの有る底付きの容器を作るのに適しています。比較的金型交換が安易で、小ロット・多品種生産に対応しやすい事も特徴です。また、インパクト加工の事を別名で衝撃押出し、冷間押出、押出鍛造、冷間鍛造等とも呼ばれているようです。

2、絞り加工とは?

プレス機を使い、金型で材料を塑性加工し、継ぎ目の無い底付き容器を作る方法には絞り加工も御座います。加工できる形状は角筒、円筒の他、円錐など多種多様な物が御座います。

3、インパクト加工の特徴は?

インパクト加工法の大きな特徴は、素材から一打で底面と側面を継ぎ目無く筒状に加工する事が可能な事です。この際、底面と側面の壁厚を異なる厚みにする事が可能です。

4、絞り加工とインパクト加工の比較

ある部品を生産するに辺り、深絞りで行うかインパクト加工法を選択するかは以下の項目が参考となります。(飽く迄も当社独自の見解です)

1)長い薄肉の形状は深絞りでは困難ですが、インパクト加工では1工程で加工する事が可能です。

2)インパクト加工法では底部を側壁より厚くする必要がありますが、底部と側壁の厚みを別々に設定する事が可能です。

3)長い筒状に加工する場合、金型費用は絞り加工に比べ、インパクト加工の方が安く済みます。これはインパクト加工の場合、1工程で加工できる為、型が1セットで済む為です。

4)一般的には長い筒状への加工の場合、深絞りに比べてインパクト加工の方が生産スピードが速いです。

5)インパクト加工の方が深絞りに比べて発生するスクラップ量は少なく済みます。このスクラップロスの差は相当に大きく、形状等にもよりますが、絞り加工からインパクト加工へ加工方法を変更する事により、60%→10%程度へスクラップの発生量を減らす事が可能と考えられます。

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